令和6年8月30日から31日にかけて、愛知県犬山市の日本モンキーセンターにおいて第39回日本大脳基底核研究会を開催いたしました。お忙しい中ご参加いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。

今回の研究会には46名の先生方にお集まりいただき、「大脳基底核による意思決定および意欲の調節メカニズム」というテーマのもと、基礎研究からトランスレーショナル研究に至る幅広い視点で、活発な議論が交わされました。シンポジウムやナイトセッションでの一般演題・ビデオ演題、さらに高草木薫先生による特別講演を通じて、基礎と臨床の垣根を超えて、大脳基底核に関する理解が一層深まったのではないかと感じております。討論の熱気と真摯なご意見の数々は、今後の研究の進展に確かな手がかりを与えてくださったものと思います。

また、会の終了後には有志の先生方とともに、日本モンキーセンターにてテナガザルやリスザル、ヤクニホンザルを観察する機会をいただきました。霊長類の行動に触れることで、新たな視点を得られた方も多かったのではないでしょうか。例年にない猛暑のため長時間の観察が難しかったことは心残りではありますが、次の機会にさらに深い理解へとつなげられることを期待しております。

最後になりますが、本研究会を支えてくださった事務局スタッフの皆様、また協賛いただいた関係各位に、改めて深く感謝申し上げます。来年は帝京大学の小林俊輔先生が世話人を務め、第40回研究会が箱根にて開催される予定です。40回という節目の年に、また多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております。